映画『ラブ・アゲイン』は、『ラ・ラ・ランド』のハッピーエンド版だ!

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2011年に公開された映画『ラブ・アゲイン』。映画『フォーカス』のグレン・フィカーラが監督を務め、スティーブ・カレルとジュリアン・ムーアが夫婦役を演じました。しかし、一番注目すべきは映画『ラ・ラ・ランド』のライアン・ゴズリングとエマ・ストーンが、実はこの映画で幸せなカップルを演じていることでしょう。5年後、この二人は映画界で旋風を起こす事になるのです。

ストーリー

仕事も家庭も順調で文句なしの生活を過ごしてきた40代のキャル(スティーヴ・カレル)は、愛妻エミリー(ジュリアン・ムーア)が浮気をし、離婚したいと打ち明けられたことで人生が一変。さえない日々を一人で過ごしていた彼はある夜、バーで遊び人のジェイコブ(ライアン・ゴズリング)と知り合う。妻を忘れられないキャルに新たな人生を歩ませようと、ジェイコブは女性を紹介したり、ファッションの磨き方などさまざま助言を与えるが……。

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今日の学習フレーズ

Apparently, Mr.Weaver has become a real lady’s man.

どうやら、ウィーバーさんは本当のプレイボーイになったみたいよ。

Claire

ジェイコブにナンパテクニックを教わったカルは、多くの女性と付き合うようになり、その噂は周りにも広がります。友人のバーニーと妻クレアはその噂について夕食を食べながら話していた所、娘ジェシカが会話に参加してきました。

カルのベビーシッターをしている娘ジェシカの身を心配したクレアは、カルが最近女性と遊び回っているようだと彼女に伝えます。カルの事を密かに好きだったジェシカは、内心動揺します。

lady’s manは「女たらし」「遊び人」「プレイボーイ」を表す隠語で、女性関係にだらしない人に対して使う批判的な言葉です。同義語として、womanizerも同じ使われ方をします。

芸能人のゴシップ会話に多く出てくる単語ですが、日常生活でも時々使われます。辞書に載るような単語ではないですが、映画で出てきた時に理解できるようにしておきましょう。

今日の一言フレーズ

I have loved her even when I hated her. Only married couple understand that one.

妻のことを憎んでいる時も、彼女のことを愛していました。これは結婚した夫婦にしか理解出来ないことだと思いますが。

Cal Weaver

息子の中学校の卒業式で、何故か愛について話す事になったカル。彼は自分の経験から、15歳の時に出会い、17歳で結婚した妻エミリーとの思い出を話します。

相手のことが憎くて仕方がない時も、決して妻を愛するのをやめなかったカル。別居状態になっている妻を取り戻せるかは分からないけれど、取り戻すために可能な限りの努力をするつもりだと誓います

これはたった2行のフレーズですが、非常に深い意味を持っているセリフです。「嫌い」でありながら、「愛している」と言う気持ち。結婚している人にしか分からない、相反する2つの感情が同居した状態結婚生活は、理屈を超えたミステリーに溢れていることを、カルは自分の経験談を交えて語るのです。

評価

ついにミアとセブが結ばれることに

いきなり本作と関係のない映画『ラ・ラ・ランドの話をしますが、あの作品の主人公ミア(エマ・ストーン)とセブ(ライアン・ゴズリング)は、お互いに惹かれ合いながらも、運命のイタズラで別々の道を歩む事になってしまいました。

しかし、本作『ラブ・アゲイン』ではその心配はありません。5歳若いミアとセブ(本作ではハンナとジェイコブと言う役名ですが)は、父の反対を受けながらもお互いの愛を貫き、最後は幸せなハッピーエンドの笑顔で幕を閉じます

『ラ・ラ・ランド』ファンの私にとっては、たとえ全く違う作品の別の役の話だとしても、何故か二人が一緒にいるのを見ると嬉しくなってしまいます。だって、二人はお似合いのカップルですから!

愛について考えさせる映画!

愛の定義は人によって異なるし、年齢によっても変化します。この物語に登場する冴えない中年男性カルと、女性が大好きでイケメンのジェイコブは、互いの出会いを通して別の形の愛について学ぶチャンスを得ます

結婚後25年が過ぎ、身だしなみを整えるのを怠ったカルは、妻に離婚届を突きつけられて、途方に暮れます。今まで妻一人だけを愛して来たカルは、他の女性と一緒になった経験がありませんでした。

しかし、ジェイコブに出会ってナンパの極意を学んだことで、カルは一夜限りの楽しみを覚え、見知らぬ女性とも親しく会話ができるようになります。でも、やはりそれって虚しいですよね。別居中の短期間で9人の女性と付き合ったカルは、やはり愛せるのは妻だけだと気付いたようです。

ここまで来て、「ちょっと待てよ・・・」と思うのが普通のリアクションです。「短期間で9人と付き合わないと、妻の大切さに気づかなかったのか?」と。笑

私がエミリーだったら、この後どれだけ彼がスイートな態度で接してくれても、一生許さないと思うのですが、そこはハッピーなラブコメディ映画。細かい点は考慮せずに、エミリーはカルを許すことになります。これは興味深い!

ジェイコブは女性が大好きで、毎日バーでナンパをしては別の女性と付き合っていましたが、彼の心は一向に満たされませんでした。彼は自分の事を話すのを恐れ、誰にも心を開かない性格で、結局精神的な繋がりを誰とも持てずにいたのです。

ところが、ある日ジェイコブはミア・・・じゃなかった「ハンナ」と運命の出会いをします。始めはバーで出会った女性の一人に過ぎなかったハンナですが、二人は会話に夢中になり、いつの間にかジェイコブは自分の過去も臆せずに話すようになっていました。

彼は今までの女性とは違う「癒やし」を感じて、ハンナと付き合う事になります。ジェイコブは、今まで彼が知っていた「愛」とは別の形の「愛」を知る事になるのです。

物語の始めはジェイコブが圧倒的な師匠で、プロナンパ師としてのテクニックをカルに教え込みます。この講義、何故か一緒にサウナに入って裸の付き合いをしながらジェイコブの武勇伝を聞くと言う、恐ろしく熱心な授業も込みのパックプランです。

ところが、ジェイコブがハンナと付き合いだした時から二人の立場が逆転します。「長期的な女性との付き合い方」や「彼女の両親との付き合い方」を知らないジェイコブは、人生経験が豊富なカルに教えを求めるのです。

大まかなシナリオはこんな感じです。単純に思えるかもしれませんが、映画の中に伏線が張り巡らされていて、途中で大混乱を引き起こします。簡略して言うと、「アイツはコイツが好きで、でもコイツはソイツが好きで、でもソイツはコイツの娘で・・・」的な話になり、要は一言で表現すると「カオス」です。笑

これだけ伏線を張った映画は珍しいと思うぐらい、嫌がらせのように伏線を配置して、それを超雑に回収していきます!シナリオは決して綺麗ではないけれど、このカオス的な展開はラブコメディとしては「アリ」なんじゃないですかね。

そして、エンディング。ゆるく涙を誘う展開になっており、涙腺の戦闘能力が低い人は、泣くこともあるかもしれません。さすがに男性陣は泣かないでしょうが。でも、ハートウォーミングなハッピーエンドですし、映画を観て楽しく笑いたい人にはピッタリだと思います。

日本でも3組に1組の夫婦は離婚する時代になりました。多様化するライフスタイルの中で、「愛」について何となく考えさせてくれる内容になっていると思います。因みにこの映画の原題は『crazy stupid love』。映画を観た人には、クレイジーが何を指すのか、きっと意味が分かるでしょう。

採点は?

コメディで笑わせておきながら、実は深い考察を促すタイプの映画です。こういう問題提起を含んだ映画は良いですね、中身のないホラー映画とは大違いです。普通に良い映画だと思います。観る立場の事を言うと、20代よりも30代以降の経験豊かな人の方が、登場人物に共感できる所が沢山あって評価も高いと思います。

グレン・フィカーラ監督はウィル・スミス主演の映画『フォーカス』も監督しているようで、コメディからサスペンスまで、幅広く手がけている監督のようですね、興味深いです。

総括ですが、『ラ・ラ・ランド』の主演二人が出ている点(関係ないだろ!と言う指摘は無視します)、妻エミリーを演じているジュリアン・ムーアが健気でかわいらしい点、ライアン・ゴズリングの鍛え上げた身体がまるでフォトショップしたみたいに完璧な点を考慮して、4.0/5.0にしたいと思います。

クレイジーと言う名のカオスを引き起こしつつ、「愛」について考えさせる本作。是非ご覧下さい。以上、感想でした。

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K

共働きの妻と愛する子供を持つバイリンガルパパ(TOEIC950点、英検1級)。家事、育児、仕事と毎日忙しく奔走中。忙しすぎて風邪でダウンする事が時々ある。10年の海外営業経験を活かし、ブログでは英語学習のノウハウ、幼児英語教育(おうち英語)、海外営業の関する情報を提供しています!