海外赴任とお金!駐在員の給与を経験者が説明します。

海外駐在とお金

英語の勉強は長く地道なもので、何度も途中で挫折しそうになる事がありますよね。そんな時に大事なのは、自分にとって英語を勉強するメリットが何かを考えること。海外旅行を何倍も満喫出来る」とか、「知らない外国人と話せる姿がカッコいい」とか、人によってメリットは色々有りますが、実は英語ができると金銭面でも優遇されるのです。

海外営業を志す人であれば、いつかは海外駐在したいと思っているはず。そして、この海外駐在は金銭面でかなり優遇されています。今日は、海外駐在経験のある筆者が、その給与を赤裸々に語ります。

エマ
海外駐在の給料って、本当に気になる。すごく豪華な暮らしをしているイメージが有るけど、それって合っているのかしら?
K
経験者として言うけど、給料が増えるのは間違いないよ。皆が知りたがってるけどなかなか情報が貰えないポイントについて、今日は説明するよ。

国内勤務の給与

海外駐在員の給与を知る為には、比較対象として日本勤務の給与を設定する必要があります。そこで、まず大手企業に勤務する30歳のヒラ社員をAさんと仮定して、Aさんの月間給与を見てみましょう

残業代込みの給与は額面でおよそ30万円。そこから税金、社会保険料等が引かれて、手取りベースだと約22万円が1ヶ月で自由に使える可処分所得となります。

年収を算出するために、年2回支給されるボーナス(150万円)を12ヶ月の均等割として月給に上乗せすると、Aさんの1年の可処分所得は約267万円となります。

海外駐在員の給与

次に、Aさんが海外駐在員としてアメリカに3年間派遣された場合の給与を見てみましょう。勤務先の条件にもよりますが、大手企業の駐在員手当はどこも同じようなものです。何故なら、大手企業は基本的に他社の人事制度を参考にするので、結果的に同じような仕組みに落ち着くからです。

それでは、各項目を詳しく見ていきましょう。

基本給ですが、海外駐在員のメリットとして、月間給与が約20%増えます。海外勤務には色々な苦労が伴いますので、その対価として給与が増えるのです。

K
ここでは無視しているけど、海外駐在員は残業代が出ないのも特徴だよ。海外にいると残業時間の管理が難しいので、いわゆる「みなし残業」で20時間分のお金を貰うのが一般的。
エマ
へぇ、そういう管理方法に変わるのね。確かに、日曜日に出張者が来て空港に迎えに行ったりとか、仕事とプライベートがゴチャゴチャになって残業時間が曖昧よね。

なお、南アフリカ、インド、ブラジルのように生活するのが明らかに大変な地域に派遣される場合は、プレミアムの他に別途「ハードシップ」と言う手当が上乗せされます。金額は赴任先の大変さに比例しますが、これも通常プラス10%~30%です。

なお、ここではAさんはアメリカに赴任したと仮定するので、ハードシップはありません。先進国のアメリカでは、生活するのに極端な支障はありませんので、さすがにハードシップは出ません。

次に水道代、光熱費、家賃等の生活費。海外赴任者は会社の職務を負って海外で生活しているため、基本的にこれらの支出項目は全て会社負担とりなります。

更に、医療費についても日本と事情が異なり適正な医療負担額の計算が難しいため、会社が全額負担するケースが多いです。従って、生活するのに必要な費用は主に食費のみですね。

エマ
私の友人、駐在員の旦那さんに帯同しているんだけど、娘さんの歯の矯正も会社負担でやったって言ってたわ。
K
アメリカでは歯の矯正は誰もがやるから、保険対象なんだよね。だから、駐在すれば会社が歯の矯正代も負担してくれる事は多いよ。日本で矯正すると100万円近くお金かかるから、「駐在員になったら絶対に歯科矯正する!」と豪語している人も多いよ。

3年後の差は?

さて、日本勤務と海外駐在の特徴が分かった所で、次に両者を比較してみましょう。海外駐在は給与が割増な上に、生活費が殆どかからない為、収支を比較すると一目瞭然ですね。これが海外駐在する金銭的メリットです。以下の表ではAさんが3年の任期で海外赴任した場合の収支差を計算しています。

3年間の海外赴任中、収支の差は780万円(1,584万円 − 802.8万円)まで膨らみます。英語が出来なければ海外赴任は出来ませんから、これは言い換えると英語を勉強したために得られたメリットとなり、投資に対する「リターン」となります。

英語学習を継続するのは大変ですし、投資として時間もお金もかかりますよね。でも、考えてみて下さい。あなたは英語学習の教材に、総額で780万円も投資すると思いますか?筆者の経験から言うと、投資額はTOEICの受験代や洋書、映画の教材代を含めて、最大でも約80万円(筆者がアグレッシブに英語教材を購入した経験に基づく)でしょう。

だとすると、あなたが勉強を頑張って海外赴任を実現した場合、700万円(780万円 − 80万円)は英語学習によって得られた収益として返ってくるのです。これは、実に投資額の8.75倍(700万円 ÷ 80万円)です。これだけの投資効果を得られる可能性を、英語学習は秘めている訳です。

エマ
勉強って辛い面も多いけど、700万円貰えるなら頑張れる気もする。海外駐在をお金の観点から分析すると、面白いわね。
K
そうだね。お金は生きていくために必要な、非常に大事なインセンティブだよ。勉強に行き詰まった時は、海外駐在のメリットを意識するのもアリだと思うよ。

注意点として、日本企業の現行賃金制度は夫が働き、妻が専業主婦のケースを想定して作られています。従って、夫婦共働きの状態にもかかわらず妻帯同で海外赴任をすると、多くの場合は世帯収入は下がります。これは、妻には就労ビザがおりず収入が0円になるため、実質的に夫のシングルインカムに格下げとなるからです。注意しましょう。戦略的に計画を練るのであれば、20代の独身時代に海外赴任をすると、一番効率良く投資資金を回収出来るはずです。

*上記の計算式は全て円を使っています。本来であれば為替変動リスクがありますが、一般的な企業は毎年、為替の変動と購買力平価を考慮した調整指数を使って給与額の調整を行うため、基本的に日本とアメリカで物価の違いはない(例えば、アメリカの物価が高ければ、海外赴任先の給与をその分上げる事で、日本での勤務者と公平性を保っている)との前提に基づいて計算しています。

K
何となく海外駐在について分かって貰えたかな?このウェブサイトでは、海外駐在者の生活をイメージして貰える様に、海外営業小説を用意しているよ。
エマ
それって、駐在者ケンイチさんが主人公の物語よね?私も読んだけど、彼がどんな仕事をしているか、凄くイメージが湧いたわ。下のリンクから無料で公開中なので、皆も是非読んでみて!
海外営業物語

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2019年8月8日

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K

共働きの妻と愛する子供を持つバイリンガルパパ(TOEIC950点、英検1級)。家事、育児、仕事と毎日忙しく奔走中。忙しすぎて風邪でダウンする事が時々ある。10年の海外営業経験を活かし、ブログでは英語学習のノウハウ、幼児英語教育(おうち英語)、海外営業の関する情報を提供しています!